手順を守ることが大切
ただ見守りツールを設置すればいい、というものではありませんよ。見守りツールを導入するにあたり、注意点を確認するのはもちろんですが、一定の手順を踏んで的確に進めることも大切なんです。なぜなら、きちんとした手順で導入しなければ、本来の効果が期待できないこともあるからです。ステップごとに具体的に説明するのでチェックしておいてくださいね。
現状の課題を洗い出す
一口に介護施設といっても、規模や構造が異なります。「どの場所」に「どの程度」のツールを設置すればいいのか検討する必要があります。そのために大切なのが課題の洗い出しです。課題解決につながるツールを導入しなければ、リソースの削減や介護の質の向上は望めません。例えば、夜間の見回りにリソースが不足しているのであれば、バイタルセンサーやカメラなどの検知機能があるツールを導入するといいでしょう。緊急事態を察知できるので迅速に対応できますよ。夜間の徘徊やベッドからの転落が懸念される場合は、利用者の状態を把握できるツールがいいかもしれませんね。
検知できる範囲をチェック
センサーの導入を検討しているなら、検知できる範囲がどれくらいなのかも確認しておいてくださいね。センサーが検知できる範囲は機器によって異なるため、設置場所や把握したい範囲に適したツールを選ぶ必要があります。
ドアの開閉だけを検知したいならドアの範囲だけを、部屋全体の様子を把握したいならベッドの出入りや部屋の動きを検知できる機能がついたツールにするといいでしょう。
現状の課題を解決するためにも利用者の行動を把握したい範囲を明確にしておきましょう。範囲を先に確認しておくことで、課題解決に向けてより効果のあるツールを選ぶことができるんです。
インターネット環境を整える
異常な状態を検知して介護士に通知するにはインターネット環境が必須です。施設内のインターネット環境を確認し、ツールを導入しても不具合がないように整備しましょう。
情報伝達の方法を確認する
ツールからどのように情報が伝達されるのか確認しておくことも重要ですよ。直接ナースコールとして送信されるのか、スマートフォンやタブレットにアラートを送信するのかによって、準備すべき環境が変わってくるからです。
既存システムとの連携が可能か確認する
すでにツールを導入しているものの、また新たなツールを導入する場合は既存システムとの連携が可能かどうかも確認してください。連携できるシステムを導入すれば、より適切な介護を提供できるようになりますよ。