利用者の安全を守る大切な業務

介護施設で導入しているツール例【GPS】

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更新日 :2024/05/02

迅速な保護・発見に役立つ【GPS】

GPSは高齢者の介護に欠かせない!

GPSの重要性

高齢者を見守るツールにはさまざまな種類がありますが、特に便利なのは衛星システムを利用して位置情報を割り出す「GPS」です。GPSによる位置情報サービスは、人工衛星との通信が可能な屋外で数メートル単位の高精度な位置情報を取得できるんです。取得した位置情報はタブレットやスマートフォンに送信されるので、高齢者の居場所をリアルタイムで把握できますよ。GPSがあれば常に側にいて見守る必要もありません。コンパクトなものが多いので、高齢者が身につけるものに簡単に装着可能!洋服に装着しておけば姿が見えなくなってもすぐに見つけられるでしょう。
他にも、緊急時には専門スタッフや社員が駆けつけるサービス、ウェブ上での一括管理やリアルタイムの位置追跡など、さまざまなタイプがあります。位置情報を確認するための専用アプリやウェブサイト、端末のデザインはサービスによって異なるため、使いやすいものを選ぶといいですよ。

導入するメリット

GPSを導入する最大のメリットは高齢者の位置情報を把握できること。徘徊防止にも役立ちますよ。
認知症が原因の高齢者の徘徊は近年、大きな問題となっています。行方不明になったり、事故に巻き込まれたりする危険もあるため、早急に対応しなければなりません。
内閣府のデータによると2012年の認知症患者数は462万人(高齢者の7人に1人の割合)でしたが、2025年には約700万人(高齢者の5人に1人の割合)に増える見込みです。人数が増えればその分、行方不明になったり事故に巻き込まれたりする危険が高まりますよね。警察庁のデータによると2019年度の行方不明者数(認知症が原因のもの)は17,479人で過去最多でしたが、今後はこれを上回る可能性もあります。

各自治体の取り組み例を紹介

徘徊対策としてGPSを利用している自治体もあります。
群馬県高崎市では行方不明を心配する高齢者の家族にGPS端末を無料配布し、位置情報を即座に把握できるようにしました。このシステムを利用した行方不明者は90人に上りましたが、全員無事に保護されたそうですよ。
また、サービス利用者に対する助成制度を設けている自治体もあります。群馬県伊勢崎市では、市内在住の40歳以上の人を対象に現地に駆けつける費用や紛失した端末代など位置情報関連費用の一部を負担、兵庫県尼崎市では要介護の高齢者に位置情報端末を貸与、青森県五所川原市ではGPS端末の初期費用などを一部負担しているそうです。

見守りの強化を検討しているなら要チェック!

導入する前に準備しておきたいこと 導入する前に準備しておきたいこと

ツールを十分に活用するために事前にきちんと準備しておくことが大切ですよ。準備が不足しているとツールを導入しても、「ただ設置しているだけ」になってしまいます。一般的な導入の手順を紹介しているので参考にしてくださいね。