利用者の安全を守る大切な業務

介護施設で導入しているツール例【見守りカメラ】

安心のまなざし 〜介護施設の見守りガイド〜
最新記事 補助金制度を活用しよう
更新日 :2024/04/09

離れた場所から確認できる【見守りカメラ】

現場の問題解決につながる!

見守りカメラの重要性

施設では転倒や転落、誤嚥などさまざまなリスクがありますが、その中でも特に多いのが転倒です。高齢者は筋力が低下し、骨も弱くなっているので転倒しただけで骨折することも珍しくありません。場合によっては命に関わることもあるため、介護士は利用者の状態や状況を把握し、常にサポートできる体制を整えておかなければなりません。ですが、人手不足により業務量は増加しており、利用者1人ひとりに目を配るのが難しい状態に……。
見守りカメラを設置すれば介護士はリアルタイムで利用者の様子を確認できますよ。必要なサポートを行い、危険を察知して迅速に対応できるので、転倒事故の発生率低下にもつながり、効率よく質の高い介護を提供できます。

導入するメリット

1つ目は「利用者の安全確保」です。例えば、センサーが動きを感知して介護士に通知し、録画をスタートする機能がある見守りカメラを設置するとします。利用者がベッドから起き上がろうとしたらセンサーが動きを感知して知らせてくれるので、介護士は双方向通信機能を使って利用者とコミュニケーションを取りながら映像を確認できます。急な姿勢の変化にも素早く対応できるので、事故やトラブルの発生を早い段階で防ぐことができますよ。
2つ目は「介護士の負担軽減」です。24時間体制の介護施設では交代しながらとはいえ、24時間利用者の安全確保に努めるのは大変ですよね。しかも人手不足で業務量が増加していることもあり、1人ひとりに大きな負担がかかっています。特に夜間は人数が少ないので、大変さは日勤を上回っています。そんな状態で利用者の徘徊や異常行動を発見するのはものすごく大変ですが、見守りカメラを導入すれば利用者の異常行動をセンサーが感知してスタッフに通知してくれるので、介護士は映像を確認するだけ。映像を見ながらどう行動すればいいのか判断できるので余計な動作や手間を省くことができますよ。
3つ目は「暴言・暴行・トラブルの防止」です。介護士による高齢者への暴言や暴行、利用者からの嫌がらせや利用者同士のトラブルなどを防止する効果もあります。見守りカメラを設置することで客観的な視点で状況を確認でき、事実を明らかにできるからでしょう。利用者と介護士双方の安全を守ることにもつながるんですね。

導入する際のポイント

利用者の安全を守るのに役立つ見守りカメラですが、導入する際は利用者の同意を得るのはもちろん、プライバシーにも配慮しなければなりませんよ。スタッフにも事前にきちんと説明しておいてくださいね。いくら性能がよくても機能や利点を理解できなければ使いこなすのは難しいでしょう。

見守りの強化を検討しているなら要チェック!

導入する前に準備しておきたいこと 導入する前に準備しておきたいこと

ツールを十分に活用するために事前にきちんと準備しておくことが大切ですよ。準備が不足しているとツールを導入しても、「ただ設置しているだけ」になってしまいます。一般的な導入の手順を紹介しているので参考にしてくださいね。